ひと工夫で山本五十六以上の教育効果:人材育成

山本五十六的指導法の補足

war_kyu_nihonhei_kaigun「やってみせ 言って聞かせて させてみせ ほめてやらねば 人は動かじ」。みなさまも当然ご存知とは思いますが、大日本帝国海軍の海軍大将だった山本五十六の言葉です。今でも経営者や指導担当の人間たちに人材育成の指針の一つとされていますが、思考や判断を伴う業務の指導においては実際この言葉のままに指導してはカバーしきれない部分が出てくるのは注意せねばなりません。

新人の社員教育の手法として業務上の課題や判断の機会にすべき、取るべきことを選択肢として与え、「あなたならどうする?」「こういう時どうしたらいい?」と決定・判断を委ねつつ、hanashiai_business_man決定させた上でその判断プロセスをどのように行ったのか説明させ、不足や不適切な部分に指導担当が補填を行う指導がよく行われています。例えば、新規開拓の営業回りに当たって「初回のご挨拶伺いをするのに、営業のFABをどう展開するか?」を問うてみるといった具合です。

ただしモデルケースを示し、その解説を行ない、演習させてその結果に動機付けの論評を行なう、という山本五十六の言葉の指導方法を現代の社員教育あてはめた場合、思考や判断をさせる場面では指導を受ける側の知識や経験値、思考能力の不足によって上手く正答に辿り着けない、導けない場合が出てくるのです。life_wakaremichi_businesswoman「やってみせ 言って聞かせ」とはいうものの、他人からは目にできず、している本人もすべてを言葉で言い表せない思考や判断のプロセスは指導をされる側にとって「なぜそのようにしたのか」理解が及ばない部分が出てきますし、「させてみせ」の下りに至っては「そもそもどうしたらいいかがわからない」というようなことになるのがご想像いただけますでしょうか。この救済策として私たちは指導担当のかばん持ちや展示会出展時の来場者初期応対、電話番などをさせることで実務面での下積みを重ね、思考の積み木、基礎となる知識、経験を養わせて指導を受ける側の能力的不足を補わなければいけません

ooda_loop_icon_circle実務における知識、経験、技量は日々のルーティーンワークから受動的に練磨されるのが期待できますが、思考についてはよっぽど主体的な価値観の人間でない限り勝手に磨かれることはありません。よって指導者側が下積みの部分も含め、その機会を作っていってやるのが望ましいと考えます。指導担当も指導に当たり、今自分がしている業務上の判断、思考の背景に何があるのかを今一度省み、この手法を使ってみてください。

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