『営業で1番になるためのたった1つの習慣』

「当たり前のことを当たり前に」。言葉にするのは簡単だけどなかなか難しい、弊社でも今課題となっていることです。この本を読むにあたりこの手の本は結論は最後、しかも曖昧に書いてあるのかと思いきや、すぐにでてきました。方法は至ってシンプル、「トップにアプローチする」。これを見てそんな当たり前のこと…と思う方も多いと思いますが、意外と実行している人は少ないのでは?しかもアプローチ法まで丁寧に紹介してあります。それも簡単、「手書きで手紙を書く」。手紙は社名印字の封筒ではなくごく一般的な茶封筒でとのこと。手紙はあくまでアポイントを取るためのきっかけに過ぎません。DMだと思われない、読まれる手紙を書かなければなりません。

最近ではインターネットの普及により簡単にメールでのやり取りができるようになりましたが、トップ層にはやはりアナログ的なアプローチが効くようです。私自身も就活時に言われたことがあります。今は履歴書までもネットでダウンロードし記入もそのまま入力できるというお手軽さ。しかしそのような楽な手法はトップ層には響かないようで「手書きの履歴書の方が馴染みやすいなぁ…」とぽつり言われてしまいました。それから手書きに変えたことを覚えています。やはり人の心を掴むにはそれなりの手間暇を掛けないといけないということでしょうか。

シンプルなこと、当たり前のことを実行するというのは案外難しいことですよね。だからこそ効果のある手法と言えるのだと思います。印刷された見慣れた字よりほんのひと工夫するだけで相手も自分自身も気持ちが違ってきませんか。

この続きは具体的な手紙の書き方や見込み客の探し方、会ってもいいと思わせる電話のかけ方、面談方法など紹介してあります。景気が下降して物が売れない時代、少し迷った時があったらぜひ読んでみてはいかがでしょう?

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『営業で1番になるためのたった1つの習慣』 中経出版 著:森 功有