【ハラサワ採用物語】vol.3

―ハラサワ初の大学新卒採用(採用活動の差別化)―

企業の採用活動は通常一年以上前から開始するものなのですが、ハラサワではあえて入社の半年前から開始しました。就職活動を一時中断している学生、なかなか内定が取れない学生、就職に悩む学生を優先して採用することが狙いです。

20人程度の町工場でしかも大学新卒、更に女子を採用するという無謀ともいえるプロジェクトでしたが、初期の打合せを深夜まで長時間行い、実験的なアイディアを次々と出していきました。

『リクナビ』などの就職サイトに掲載しても大手企業に勝てないことは目に見えていましたので、先ずは町工場の3K(きつい・汚い・危険)イメージを打破する為に『ハラサワ物語』を作成し、就職活動用のツールとしました。他にも、会社説明会開催ポスター(エクセル作成)、チラシ、求人票を作成し、その一式を大学の就職課へ直接訪問して届けました。

就職課の方は、ハラサワ物語を手に取り「これは面白い、是非掲示させます。」と仰る方、「所謂、町工場でしょ。うちの学校の女子はどうかなぁ?」と感触は様々でしたが、こちらの採用や人材に対する真摯な考えをお話しすると、殆どの方に「該当する学生が何名かおりますので、声を掛けてみます。」と賛同頂けました。

社内で刷新したハラサワのホームページにはハラサワ物語の掲載と同時にエントリーフォームを用意し、いたずらに参加者が増えないよう、フォームの必要記入事項に『ハラサワ物語』の感想を書かせることを会社説明会参加の条件にしました。

会社説明会の集合場所はあらかわ遊園地、スーツ着用不可、SPI試験なし、課題は遊園地振興案企画など、おおよそ会社説明会とは思えないこと(業務概要をあまり言わない)を実践し、他企業との差別化を図りました。

会場は近隣のスポーツセンターの会議室を借り、合計三回の会社説明会を開催し、応募者15名、説明会には8名の学生が参加してくれました。

しかし初めてのため殆どが手作り手探りの会社説明会、修正点反省点は色々とありました。

(以下次号)

ハラサワ採用物語3