ハラサワ震撼 日産EV

日産自動車は8月2日に、2010年に日本と米国で販売する予定の量産型EV車「リーフ」を公開した。
5ドアハッチバックの乗用車。航続距離は約160㎞で、追浜工場(神奈川県横須賀市)で来年秋から年間約5万台を生産する見込み。環境対応車について、トヨタ自動車やホンダがハイブリッド(HV)車を中核と位置づけるのに対し、出足の遅れた日産はEVを主力に据えている。

EVを巡っては、充電インフラの整備が普及に向けてのネックと言われている。日産は販売店に充電器を設置することを検討しているが、通常の充電器を使った場合、フル充電まで約8時間かかり、急速充電器を利用しても約30分程度の時間が必要になるなど現実的でない。
この問題点について、日産では短時間で交換可能なバッテリーを採用。ガソリン車の給油とほぼ同じ時間でフル充電のバッテリーが装着できる 。

また日産はバッテリーを除く車体のみの価格で発売することを計画。バッテリーはリースとなる。消費者は車両を購入後、バッテリーのリース料+(走行消費分の)電力料金を支払うことになるわけだ。これにより、EVのもう一つの問題だった高価な車両価格と維持費(バッテリー消耗時の交換費用)もこれで解決できる形。

EVが普及したとして、ガスがない分車両にはパイプが存在しない。「将来的にはGT-Rも電気自動車になるかも」と笑うゴーン社長の話に、自動車業界の大きな変革の兆しを感じた。