新型インフルエンザとその予防

●新型インフルエンザとは…ウイルス
近年、東南アジアを中心に鳥インフルエンザが流行しており、このウイルスが鳥から人に感染する事例が多く報告されています。新型インフルエンザはこの鳥インフルエンザのウイルスが変異することにより、人から人へ感染するようになったものと考えられています。

●症状風邪
新型インフルエンザの症状は1~7日(多くは2~4日程度)の潜伏期の後、急な高熱や咳、のどの痛みなどに加え、頭痛や筋肉痛などの全身症状が出現します。また季節性インフルエンザと同様に嘔気、嘔吐、下痢などの消火器症状の頻度が高く科学的な確証はまだありませんが今回の新型インフルエンザのウイルスは小腸などの消化管を好んで感染する可能性があるとされています。

●ワクチン、薬薬
日本ではインフルエンザワクチンの製造に鶏卵を使用します。まず鶏卵でワクチン株のインフルエンザを増殖させ、ウイルスを精製濃縮、卵の成分だけを除きます。さらにできたウイルスを分解し、HA(ヘマグルチニン)というウイルスの成分だけを取り出して、身体に抗体を作るためのワクチンを作り出しています。しかし製造には数ヶ月以上の時間が必要となります。
日本では治療薬としてタミフルを処方される場合が多いですが、ウイルスが増えていく時期に飲まないと期待するほどの効果は得られず、飲んだからといってすぐに症状が軽減されるわけではありません。

●予防策病院
冬に感染症が流行する理由は、ウイルスが低温、低湿度を好み感染力を強めるからです。逆に人は低気温で体温が下がることで免疫力が低下します。また乾燥によって咳やくしゃみの飛沫が小さくなりウイルスがより遠くまで飛ぶようになります。一度の咳・くしゃみによる感染範囲が広くなるということです。ウイルス予防には手洗い・うがい・マスクで口元の湿度を保つと効果的です。喉が空気の乾燥でカサカサになってきたら感染しやすくなってしまうので適度に喉を潤し、冬でも意識的に水分補給をしましょう。イオン飲料水がオススメです。