春を乗り切るバランスの良い食事

春は一日で気温の差が10℃もあるような日が多く、体調管理が難しい季節です。風邪をひいたり病気をしたりすると日頃の健康のありがたさを痛感しますが、「喉もと過ぎれば…」という言葉もあるように、治るとそんなことをすっかり忘れてしまいます。しかし新入社員の入社にお花見に、何かと忙しい新年度の始まり、良いスタートを切るためにも体調管理には万全を期したいものです。
今回は、バランスの良い食事を表した言葉、「まごわやさしい」について取り上げました。

「まごわやさしい」とは、医学博士の吉村裕之先生が提唱されているバランスの良い食事の覚え方です。日本人の体に適した食物を選んで食事をするという考えからできたものなので、普段の食事の中で意識することで健康的な生活を送ることができます。

食材は、旬のものがそれぞれ最もおいしく、栄養豊富で、しかも安く手に入る、と良いこと尽くめです。昔から「春には苦味を盛れ」と言われるように、春の食材には、菜の花、たけのこ、山菜類などアクが強く、独特の苦味を感じるものが多くあります。この苦味成分には、細胞の新陳代謝を活発にして、冬の間、体に蓄積した余分な脂肪や老廃物を排出したり、春に起こるのぼせなどの体調不良を緩和する作用があります。
忙しい季節を乗り切るため、「まごわやさしい」に春の食材を当てはめて、美味しく健康的な献立を考えてみましょう。

「ま」豆類 春の食材 「ま」グリーンピース、さやえんどう
「ご」ごま 「ご」ごま
「わ」わかめ(海藻類) 「わ」わかめ、ひじき、のり
「や」野菜 「や」菜の花、キャベツ、たけのこ
「さ」魚 「さ」かれい、たこ、ほたて
「し」しいたけ(きのこ類) 「し」しいたけ、マッシュルーム
「い」いも類 「い」じゃがいも

 
料理をしたり、メニューをじっくり選ぶ時間がないときは、三つ葉やグリーンピース、のり、ごまであれば、いつもの料理に加えるだけで簡単に実践できそうです。皆さんも、春の食材と組み合わせて「まごわやさしい」を実践されてみてはいかがでしょうか?和食というと一見質素ですが、体が喜ぶこと間違い無しです。

その他の春の食材…
そら豆、ふき、うど、春菊、みつば、クレソン、アスパラガス、たい、さわら

 

ごはん