iPhone 取扱注意事項

2010年6月24日に販売されたiPhone4。その3日後の6月26日の時点で170万台という驚異的な販売台数を叩き出した人気商品で、自由度の高い機能性と、秀逸なデザインが幅広く支持されている。

だが、同時に多くの問題を抱えた機種でもある。一番大きく世間を騒がせている問題は通信障害の問題だろう。本体の左側を覆うように握ると、電波が入らなくなってしまう。この他にも尿液晶(液晶の一部が黄色く変色している)等の欠陥をiPhone4は抱えている。 こうした問題の内、いずれかは皆さんもご存知ではないだろうか。

本紙ではこれらの問題の内、マイナーではあるが無視できないiPhone全般の問題、「保証の問題点」を取り上げてみた。

「壊れたら新しいものを買う」が一般的な感覚のアメリカ人。この文化の違いからなのか、iPhoneの不具合発生時の保証体系はないに等しい。ソフトバンクのサービスにはトラブル時の保証サービスがあるが、iPhoneは対象外。仮にiPhoneが故障してしまった場合、どんな些細な故障でも対応は「新しいものとの交換」。この場合、有料ダウンロード等で入手したアプリやデータは使えなくなってしまう可能性が高い。

費用は最低で28,000円から。全額がユーザーの自己負担となる。場合によっては購入額よりも高い費用がかかることもあり、それこそ「新しいものを買った方が安い」という話になる。

iPhone購入時、格安で機種変更、ないし新規で買い換えが可能になる分割払いを選択した場合、自動的に24ヶ月の分割払い扱いとなる。つまり「長く、大事に扱うこと」を強制される。購入時につくAPP保証はその期限が1年間。以後は追加料金の支払いが必要だ。

これからの購入を考えている方であれば、相応の覚悟されるべきだろう。iPhoneのスリリングな使用感さえ楽しめる気概があれば、素晴らしい機種なのは間違いないが。

iPhone4