営業SとOの解説:番外編(諦め廃業とは?)
営業スズシロ「えええっ! 噓でしょうお!」
営業オークボ「なんだよ、いきなり大きな声出して。どうせ備品の到着日が遅れるとか、そんなことだろ」
(以下SとOで表します)
S「そんなんで驚くわけないじゃないですか。製品を作ってもらってた企業が廃業するって連絡が来たんです。別に受注量が減ってたわけじゃないはずなのに…。確かにあの社長はちょっと高齢だったけど…」
O「スズシロなら備品程度で驚くと思っているが…。それは別として、それはいわゆる『あきらめ廃業』ってやつじゃないか? 何年か前から出ている話だな。黒字であっても資金のあるうちにたたんでしまおう、というやり方だ。倒産とは違うから、イメージしづらいかもしれないが」
S「あきらめたら、そこで試合終了なのに…。なぜ諦めるんですかね。黒字なんだから続けられそうなのに…」
O「後継者不足や事業展望が悪い、ってことがあるみたいだな。他にあるのが、任せられそうな親族や従業員がいないことだ。現代はいろんな職業があるし、たとえお子さんがいたとしても就いてくれるとは限らないし。従業員から探そうにも資金負担とかが出てくるから、簡単には見つからないだろうな」
S「そっか、あの社長には後継者がいなかったんですね。まわりにも経営者になりたい人とかいなかったんですかね。意外とあの社長人望なかったのかな。確かに少しくしゃみが大きい人でしたね。これが悪かったのかも…」
O「それだけで人望減るわけないだろ…、子供っぽ過ぎるって。あと、事業として先細る可能性が高い場合もあるな。斜陽産業だったりしたら続けるメリットも薄いだろうし。倒産より廃業の方が手続きも簡単だって話だ」
S「そうですか…。メディアでもその企業しか作ってないもの、って紹介してますよね。そういった企業になれるチャンスでもあると思いますが…」
O「そうなった、って時点で規模の小さい事業ってことだろうな。唯一の企業っていう魅力があればM&Aなんてことも最近はあるな」
S「M&A… ですか…。ええと、聞いたことあります。それって周りが硬いチョコでしたっけ…?」
O「…まさか糖衣の粒状のチョコか? 言うと思ったよ、その間違いを。資金力のある外部の第三者に会社を譲り渡す方法のことだ。これも事業承継に含まれるんだぞ。メリットは選択する場合によって異なるが、創業者利益が得られることや経営ノウハウを持った人を後継者にできること、個人保証の解除などが挙げられるな。でも、M&Aを成功させるためには専門的な知識が必要だ。M&Aに詳しい人が自社内にいない場合は、専門家を頼らないといけない」
S「そういった人が知り合いにいないと困りますね…。知り合いの知り合いの知り合いとかを頼らないと…」
O「ネット使えよ、素直に。だから最近は自治体が仲介することもあるんだ。手数料についてはもちろん、契約書のサンプルも見せてくれるし、トラブルにならないための準備も教えてくれる。説明会とかもよくやってるらしいし」
S「自治体がそんなことを… 自治体も廃業ばかりだと困るということですかね?」
O「その通りだな。会社が減ると税収も減るし、人も減るかもしれない。自治体にとっても廃業が増えるのは問題のあることなんだ」
S「この際自治体にある会社全部まとめてしまうのはどうですかね。まとまれば廃業なんてほぼないですよ。そうだ… これでもはや独立も可能ですね。とても小さい県とかできたりして」
O「国が変わってしまうだろ… 規模がでかすぎだ…」

