新著紹介「雑談の一流、二流、三流」で雑談の道しるべを探る。

新著紹介「雑談の一流、二流、三流」で雑談の道しるべを探る。

kaiwa_hairenai_businessman目的地までの道すがら、取引先や上司と一緒の時間や見込みのお客様との商談前やプレゼンの切れ目に来る「間」。みなさまはどんな風にお過ごしでしょうか。今回ご紹介するのは『雑談の一流、二流、三流 桐生 稔 (著)』。
「雑談で何を話せばいいのか」、本書はそんな当たり前ともいえるようで実はとても難しい課題の解決に参考にできる一冊。書籍の著者もかつては営業の苦手な若手の一人だったそうです。

書の内容はChapter1~6までの編成になっており、この中で雑談の切り出しからクローズまでの要点を解説するだけでなく、最後のchapter7で「心構え」にまで触れているところが手厚いと感じました。

hikidashi_ooi_businessmanChapter1「雑談のはじめ方」では無難な切り出し方や挨拶についてだけでなく、雑談のネタ探しや雑談前の準備にまで言及されています。chapter2「話の広げ方」では質問の仕方、相手の持ち上げ方について触れられており、読んでいてともすれば、接待を伴う飲食店での女性との会話をイメージするかもしれません。それだけ実践的なレベルの具体的内容まで書の内容は掘り下げられているのです。chapter6「好印象の残し方」では、これまで散々どのように雑談をするべきかを説いていながら一転「心に残らなければ意味がない」との論調でまとめられています。『一見完璧なのに、「なぜかまた会いたいと思わない……」そんな人に出会ったことはありませんか?』この切り出しの一文で、なぜ営業上、雑談が重要とされるのかをイメージするのではないでしょうか。

fukei_muraネットの普及に伴って「似た者同士、同好の士のムラ社会」が形成され易くなったといいます。そうでなくても社会人として勤め始めるまでは同世代、同じ地域、同じ学校で過ごした友人や家族との間にしか関わり合いのなかった若者たちにとってhanashiai_wakaranai_man価値観・人間性・社会的階層・趣味趣向の違う人とも否応なしに関わらねばならないビジネスシーンでの接点は非常に苦労の多いものでしょう。そんなだからこそ、若手の方には特に有効な書籍なのではないかと考えたのです。

ojigi_aisatsu_businessmanこの一冊に対して似たような他の書籍より関心を惹かれたのは、雑談による関係性構築の重要性が述べられており、それは巧みなプレゼンや専門知識、技術を凌駕すると冒頭から明言されていた点。ハラサワでも新卒採用におけるMastの採用条件は「しっかり挨拶ができること」としています。そして「心構え」についてまで言及されていた点です。kaiwa_communication_business技能の習得プロセスについて常日頃考える中で、知識⇒技術⇒心構えの順で習得されるのを感じることがあります。日本の職人たちの徒弟制度もこう考えると非常に合点行くのです。