営業オークボの科学技術解説:渋滞を減らし交通弱者も助かる次世代交通サービスMaaSとは?


営業スズシロ「う~ん、困ったなぁ点」

営業オークボ「おはよう、スズシロ。どうしたんだ、何に困ったんだ?」

(以下SOで表します)

S「おはようございます。今度旅行行くんですけど、公共交通機関をいくつも使うんですよ。それぞれ予約や時刻表の確認とかしないといけなくて面倒なんです」

O「確かにそれは面倒だな。そういえば将来はそんなことも無くなる、なんて話も聞いたな」

S「えっ、そんな話があるんですか? それを使えば今回の旅行も楽できますね」

O「いやいや、これは将来の話だ、日本じゃ全然進んでない。今それが進んでいるのはフィンランドだな」

S「フィンランドですか! フィンランドに行けば楽できるんですね。じゃあ今からフィンランドでの生活に必要なことを勉強して… あれ?確かフィンランド語って習得そのものが難しいって聞いた気が…」

O「もはや本末転倒じゃないか… これはバスとか電車のサービスを統合して色々な課題を解決する仕組みなんだ。MaaS(マース)っていうんだ」

S「いろいろなサービスを統合ですか…。確かに予約に使えそうですね」

O「だがこれは予約だけじゃない。社会全体で使うようになれば公共交通機関を使う機会がより増える。するとクルマ自体を所有する人が減る。そうすれば都市部の渋滞を減らせる効果が期待できるんだ」

S「渋滞って昔からの課題ですもんね。路面電車が走っていたころなんて普通の道路でもとんでもない渋滞で大変でしたよ」

O「でした、ってSは何歳なんだよ…。さらにクルマを所有しなくてもよければ人口減少が著しい地方も助かる。誰でも簡単に外出できるし、都市部でも温室効果ガス排出を減らせることも期待できるな」

S「すごいですね、今までの社会を大きく変えそうだ」

O「そう、とても便利に誰でも生活しやすくなるだろう。だが課題もある。大きく変える分手間がかかるんだ。各交通関連企業のデータをオープンにしてもらわないといけないし、料金をどう計算するのかも決めないといけないし、法律も改正が必要だな」

S「やっぱり良いこと尽くめというわけにはいきませんね…」

O「さらに、そもそも公共交通機関自体があまりない場所には使いにくい。もしこれにも適用するなら自動運転をより進めないといけないし」

S「便利そうですけど課題は山積みですね。そうだ、これらを全て出来る人間を育てれば…。排気ガスの問題があるから、かご屋みたいに全部人力で自動車並みの機動力を実現すれば…」

O「そんなこと全て出来たら人間超えてるぞ…」