RPAを実際に導入したらどうなるの?(横浜市での場合)

以前RPAの導入について書かせていただきましたが、興味を持たれましたでしょうか。「ウチならいいかもしれない」「いや、ウチはやってもしょうがないね」という方もいるでしょう。その先例として、RPAを導入した場合、どのような影響があるのかという調査が横浜市で行われました。その結果、明らかに定型的な業務であれば自動化が可能であり、その分は削減ができることが判明し、一定の効果があることがわかりました。しかし、中小企業などの人間の判断が多くを占める場合には導入に注意が必要であることもわかったのです。

2というのも、この調査でRPAには弱点があることが判明したからです。それは構築に手間がかかることと、イレギュラーな事態に弱いことです。であるならば、イレギュラーが極めて少ない業務にしか使えない。例えば出退勤の記録を、EXCELなどのファイルに落とし込むなどが挙げられます。横浜市といった自治体であっても、イレギュラーな事態など山ほどある。ましてや、民間企業では非常に多いでしょう。つまり、構築に手間をかけても、削減できる業務時間などあまり多くはないのです。この手の話でよく出てくるAI化や自動化による雇用の喪失は非常に少なく、さらに出来たとしても相当な年月が必要だと思われます。

大手企業ならシステムが確立している仕事をすぐに置き換えることができ、省人化のために行うこともできるでしょう。対して中小企業では人員が少ないため、別の効果が考えられます。それは人員不足を補うことです。しかし、現時点で置き換えることのできる仕事などほとんどない、と思う方も多いと思います。ならば、自動化の部分を「作って」しまい、それに合わせる方法ならどうでしょう。例えば横浜市でも実験された出退勤の記録、さらに見積作成のために必ず考慮されている部分、データベース蓄積を簡単にするシステムを作るなどです。しかもこれを行うとさらに別の効果が発生します。構築のために現在行っている業務を可視化及び整理が可能なのです。その中から自動化できることや、ブラックボックス化していた業務を明らかにできます。「ウチには向いてない」と最初から排除してしまうのではなく、一度検討してみて下さい。出来ないと思っていた業務改善が進むのではないでしょうか。