-地方採用の旅・北海道編- 北海道の大学の現実とは?

2016年8月、採用活動の際に参考にするため、北海道の大学就職課訪問を行いました。以前に北海道出身の学生を採用した実績があり、今回もいい大学や学生に巡り合えると思い、調査を行ないました。しかし、思っていたほどの良さはなかったのと、大学によって就職課、学生共に大きな差があるという印象でした。

調査した4校の内、最も偏差値の高かった大学は就職課の職員、就職希望の学生、ともに善戦しているという印象でした。職員は、かなり現実的な就職指導を念入りに行なっており、外部の人間に対する対応も悪くない様子でした。また、学生の方も公務員志望が多かったのですが、それゆえに質が高い、という印象でした。他に、航空会社と提携して、都内の企業を見学させる企業もありました。そうした大学には魅力があります。

しかし、それ以外の大学は決して良いとは言えない、という印象でした。小さな環境でいい加減に活動している職員や学生が多い大学がありました。そこは学内説明会を開いても、あまり学生が集まらないらしく、こうした大学には熱心に採りに行くような価値はない、と感じました。また、評価が分かれる所でしょうが、運動部の学生が多く、勉強があまりできない大学もありました。就職課の職員たちは熱心なため、学生へのサポートは充実しているものの、学生そのものは差が大きくバラけている、という印象でした。

ただ、総じて言えるのが北海道外への就職意欲が薄い、という点でした。一部の学生は東京で働きたいという傾向もありましたが、どちらかと言うと給料が良いから、という点であり、キャリアへの観点は薄いように感じました。また、何かと利便性が良いのか、札幌で働きたいという学生も多く見られました。しかし、これも北海道内志望に含めていいでしょう。このような学生は一定人数いますが、それ以外は北海道内で働きたい、という学生で占められているのです。

就職口が少ないため、就職先の需要はありそうですが、それを求める学生はピンからキリまでいるということです。東京への就職を求める学生となれば、より良い学生は少ないでしょう。地方で採用を行なうには、注意が必要のようです。