Microsoft Accessで自社内改善

Microsoft Accessというソフトをご存知でしょうか。ExcelやWordなら聞いたことがある方も多いと思いますが、AccessはExcelよりも高度なことができるソフトです。ハラサワ社内でも、実務上の多くの場面でAccessが使われています。

ハラサワでAccessを使うようになったのは、原価計算を厳密に行なうようになったことがきっかけです。当時、税理士の先生に、ハラサワが求める形の原価計算ができるシステムがないか相談しましたが、要望にぴったり合うものがなく、社内でPCに詳しい社員が個人的につくりあげたことから始まりました。その後、若手社員に向けて3年前から週に一度Access研修を行ない、在庫管理や顧客管理など、業務で必要となるたびに社内でAccessを使ったシステムを作り続けています。

自社の要望にぴったり合うようなシステムが存在しないというのは、他の中小零細企業でも同じです。市販のシステムは、多くの会社で共通して使われることが前提なので、自社ならではの工夫や取引先ごとの要望を反映したものにはなりません。結果的に、市販のシステムで足りない部分をExcelやなんらかの手作業で補うこととなり、却って業務にムダが生じることになってしまいます。だからといって、専用のシステムを外注で作ろうとすると、長い時間が掛かる上に高額な費用が必要になってしまいます。ならば、自社内でシステムを作ることがムダな時間やコストをかけずにすむ方法になのです。

実際、お客様からの要望や社内の状況がめまぐるしく変わる中小零細企業では、柔軟に自社で仕組みを作れるようになることが最善の解決策です。受注案件や会社環境の変化に合わせて社内のしくみを構築し、変えていけることこそが、中小零細企業にとって強みになるのです。