管理職の仕事で悩んだら読む本

管理職になったはいいけれど…
「う~ん。管理職になったはいいけれど、上手くいかないものだなぁ」
「とても言えたことじゃないが新入社員は期待外れだし、他の人もまとめられない。仕事も滞りがちだし、どうしたものか…」

ここはとある中小企業のオフィス。どうやら新しいポジションで悩んでいる人がいるようです。

「今までよく頑張ってくれた。君に今度からこの部署の管理を任せたいんだが、どうかね」
「はい、お引き受けします!」

数ヶ月前、意気揚々と管理職になった彼。しかし、ピーターの法則よろしくなかなか上手く管理できずに困っている毎日。さて、どうしたものでしょう。

「そうだ。何か本を読めば解決策が見つかるかもしれない。ちょっと見てみるか…」

「ん?この本、まさにお誂え向きじゃないか。これを読んでみるか」

管理職にはコツがある

どうやらと今の悩みに相応しい書籍を見つけたようですね。彼が見つけたのはマーカス・バッキンガムの『最高のリーダー、マネージャーがいつも考えているたったひとつのこと』。この本の著者は「まず、ルールを破れ_すぐれたマネージャーはここが違う」というビジネス書の著者として有名な人です。今回ご紹介する本ではマネージャーとなった時、部下やメンバーを導くにはどのような事を心掛ければ上手くいくのか、ということが書かれています。この主人公のように管理職になって行き詰っている人は少なくないでしょう。そんな時お勧めの本です。

メンバーをまとめるよいリーダーとは

彼は新入社員をはじめとする部署のメンバーをまとめられない、またそれによって仕事が進まないという問題にぶつかっています。そんな状況に対して本には次のように書いています。

「最高のリーダーはよりよい未来に向けて人々を一致団結させる」

事業やプロジェクトに対して、それを細分化した実作業を担うメンバーに「何のために、どのようにして仕事をすれば良いのか。その結果どうなるのか」というビジョンを与えなければ、彼らは簡単に全体最適を無視した部分最適の仕事に陥ってしまいます。そこで明確でわかり易い「目標」を作ってやるのです。さらに「目標を実現させ、現状をより良いものに変える責任を引き受けるのは自分しかいない」と自身を信じましょう。どんなに目標を作っても目標を作る側に自信がないとメンバーに対する説得力が生まれず、結束は得られません。

リーダーは現状に不満を持ち、それを打開するビジョンを描き、ビジョンを実現する道筋を信じる。これがリーダーに必要な仕事であると本には述べられています。おっと、どうやら彼もこの書籍を読み終えたようですね。もちろんこれ以外にもたくさんのアドバイスが書かれていますが、果たして彼のその後はどうでしょうか。

有能だからこそ管理職

「なるほどな…。確かにこんなことはしてなかった。今のままではメンバーもついてきてくれないだろう。今まで自分のすべき仕事をはき違えていたんだ」

…数か月後…

「リーダー、自分たちのグループが他のグループの成績を抜きましたよ!」

「やったぞ!みんなのおかげだ!これからも頼む!」(自分自身が変わることでグループをまとめることができた。まだ道半ばだがもっといい管理職になるぞ)

どうやら彼はリーダーとして一つ成功を収めたようですね。彼が特別なのではありません。今管理職に就かれている方は誰しもその能力や実績から選ばれたはず。ただ、マネージャーとプレーヤーではすべき仕事、役割が違うのです。みなさんもこの本をヒントにして是非その有能さを存分に発揮してください。

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